北町二丁目にお住まいの認知症サポーターのAさんよりお声掛けいただき、北町地区区民館の会議室で開催されている『THE 団会』に参加させていただきました。
この活動は「北町地域包括支援センター」の事業として開催されています。
この日は、ご本人お二人とチームオレンジ活動(*参照)のメンバー5人と地域包括支援センター職員の2名が参加されていました。
地区区民館の会議室の窓辺にはCDプレーヤーがセットされ、BGMとしてカーペンターズの懐かしの音楽が流れている中で、車座の椅子に座りながら<当事者>の近況報告などから始まりました。
お話しを聞いていますと、日常会話以上の営業トークのような饒舌なおしゃべりに感嘆し、マシンガントークの<ダジャレ>についていけず、まるで演劇のステージを見ているような感覚になっていました!
そんな中でも、サポーターの方々はうまく話題をリードしながらご本人たちに呼びかけをしている姿に、筆者は何もできないもどかしさを感じていました。
こんな「きたまち本人ミーティング」に、毎回参加されている認知症サポーターのAさんからはこんなお話しを伺うことができました。
認知症サポーターのAさん
本人ミーティングは、認知症と診断されたご本人を中心にして話しあい、理解しあい、楽しみを見つけあう場所です。
これまでの「家族会」でも認知症と診断されたご本人が一緒に参加している活動もあります。それでも「ご本人は周りの方々に遠慮して言いたいことがなかなか言えないのではないか」という思いがありました。
「きたまち本人ミーティング」では、参加しているご本人さんたちがとても魅力的です。現役時代の仕事の話などは色々と勉強になりますし、約束の日を忘れてしまった失敗談や道に迷ってパトカーで家まで送って貰ったことなどを楽しげに話していただけ、笑いの絶えない会になっています。それでも「家に独りでいると、とても不安になる。自分のことを知っている人がいて欲しいからここに来る」という言葉には身につまされ、立場が逆だったら自分もきっと辛いだろうなと思います。
そんなご本人さんたちの安心の輪の一つになれたら、それが将来の自分の安心にも繋がるだろうと思って参加しています。
そして、もっと多くの方に参加してもらえたら、街中で普通に声を掛け合うやさしい地域になるだろうと夢見ています。
皆さん、少しの時間でも良いので気がるに覗きに来てみませんか。
毎月1回行われている『THE 団会』では、季節により会議室から抜け出し田柄川緑道でのお花散策も行われて、お散歩しながらのおしゃべりで『集って楽しい!』活動になっています。
筆者もこの活動でお知り合いになった方と、地域でお見かけした時に気軽にお声掛けできるようになり、より一層<地域の絆>が広がっていくことを実感しています。
北町地域包括支援センター | 事業所一覧 | 社会福祉法人 練馬区社会福祉事業団【公式サイト】 (nerima-swf.jp)
*チームオレンジ活動について
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◆ご意見・問合せ先◆ ノースファミリー実行委員会 info@shimoneri.com