北一商店街に<行列が絶えないパン屋さん>として、プレオープンのマスコミ取材の時から「メルシー ライフオーガニックス」様をウォッチしてきました。
昨年の9月16日にグランドオープンされて1年経過しましたが、その頃に私(筆者)は毎朝6時ごろからお店でオーナー(渡邊 大さん)がおひとりでパン生地の仕込みをしているお姿を見てきました。
そんな頃にこのお店のオープンを橋渡しをされた、北一商店街で<この街の不動産>としてお店を構えている「株式会社 久富」の社長 内田 直克さんとお話しすることができて、より一層この「メルシー・ライフ・オーガニックス」に興味を持ち始めました。
―どんな経緯で物件紹介されたのですか?
内田さん:徳丸にお住まいの渡邊さんが、この商店街でパン屋さんを開業したいとお店にお越しいただきました。いろいろお話をお聞きする中で、ぜひこの渡邊さんにこの街でお店を作っていただきたいという気持ちになりました。
―契約に至るまで大変でしたか?
内田さん:当初はもう少し小さいスペースのイメージでしたのですが、他になくてこちらの物件を紹介しました。しかしこのスペースにかかる開業資金の目途がなかなかたたず、渡邊さんも苦労されていました。
そんな時、ある日突然「岡山」へ行き、以前お世話になっていた経営者の方に資金提供の了承を取り付けてきました!
といわれ大変驚きました。
*経営者は「石川 康晴」様でイシカワホールディングスの代表です。
―渡邊さんのすごい戦略と行動力はどこから?
内田さん:彼はアメフト経験者で、その時に学んだ戦略的思考と鍛え上げた身体からくる行動力が役に立っていたようですね!
―アメフトのキーワードで更に親近感がわきました!
*実は私の息子も高校アメフトで活動していた縁で、早稲田大学のBIG BEARS のチームカメラマンをしていたことから、3人での対談をしてみたいと思い、今回の取材となりました。久富不動産の内田さんの息子さんも高校・大学でアメフト部なので渡邊さんとよくアメフト談義をしていたとのことでした。
店内でのインタビューというか?楽しい会話の一部を掲載させていただきます。
―朝早くから、ウインドー越しに見かけたのですが?
内田さん:渡邊さんは、家に帰ることなくお店で仮眠をして、天然酵母の発酵に苦慮していると聞いていますよ!
プレオープンも近くなり、その気持ちが酵母菌にも伝わったのか?自信をもって焼くことができるパン生地ができたそうです。
渡邊さん:そうでしたね。家に帰る時間も惜しいので仮眠のベッドや生活用品を持ち込み、キッチンの横で生活していました。
今思えば、ほんとによく頑張ったな・・・(想い出されて目にはうっすらと涙が)
―オープン当時から続いた行列は、最近見かけなくなっていますね。
内田さん:当時は、並んでお店に入っても購入できるパンがなくなっているとかで、客足が遠のいていたこともあったようですね!
渡邊さん:その頃は、臨時のパートさんに販売をお願いし、自ら休むことなくパンを作り続けていたのですが、それでも何度か品切れで焼き上がるまでクローズする時期がありました。
内田さん:やっと、パン職人の従業員もそろいお店の品ぞろえも安定してきて、並ばなくても購入できるということで、行列がなくなったのでしょうね。
渡邊さん:パン職人の方や販売員の方の面接では、商店街で愛されるお店にしていきたいので、お客さまや商店街の方とコミュニケーションが取れる人柄をみて採用してきました。パン職人の方とは、じっくり時間をかけてレシピ再現に取り組んできました。
―ここ2か月ほど渡邊さんのお姿が見かけられなかったのですが・・・
渡邊さん:そうですね。イシカワホールディングスの地元岡山で、2軒目の店舗開設でしばらくそちらに専念していました。岡山ではかなり注目されていて、様々なメディアにも、私と石川が登場するようになっていました。
その時の様子はこちらからご覧いただけます。
・・・店主インタビューを終えて・・・
オープン当時は、オーガニックなパン、代官山に来たような店内インテリアがこの街で続いていけるのかな?などと思っていましたが、お話しを聞いてその背景を知るにつけますます、このお店に興味がわいてきました。
お店のポイントカードを持って、いろいろとラインナップされたパンを買い求める楽しみが増えました。
*手土産に最適な箱入りの「スコーンセット」 *取材後に購入したパン
◎店舗情報 メルシー ライフオーガニックス Merci life organics™
社名:株式会社 Merci
住所:北町1-32-2
定休日:火曜日
営業時間:10時~16時
電話:03-6906-6230