北町小学校の避難拠点訓練を取材しました

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2020年1月発行『しもねり・かわら版』第5号では、「北町の防災」を特集予定です。
今日は、その取材先の1つ、10月6日(日)に北町小学校で行われた避難拠点防災訓練の様子をお伝えします。

 

皆さんは大きな災害があった際、自分たちの安全をどのように確保するか、家族で話し合っていますか?地震は、台風以上に、突然、私たちの平和な日常を脅かす存在です

火災や倒壊などで自宅が危険な状況にある場合、屋外へ避難が必要です。避難者を受け入れ、避難生活を支援する場所として、練馬区では小中学校に「避難拠点」が開設されます。
避難拠点防災訓練は、避難拠点の様子を体験できる年に1度の機会です。
町会(北町1丁目1部、1丁目2部)、北2自治会、北町小&PTA、自衛隊官舎会、練馬区職員で構成される「北町小学校避難拠点運営連絡会(以下、「連絡会」)」の皆さんが企画し、光が丘消防署北町出張所、北町の消防団の協力・指導の下で、「初期消火訓練」、「煙体験」、「応急救護訓練」、「資機材操作・組立訓練」、「避難所体験」のメニューが行われました。

当日は朝から雨。そんな中でも44人の住民参加者が集合し、4つの班に分かれて、全訓練メニューを順に回っていきました。

「避難所体験」では、倉敷市の写真で避難所の様子を学んでから、床にテープで区画した1m×2mのスペースに寝袋を広げ、直に背中に伝わる床の固さや1人分の広さを体感しました。訓練では数分の寝袋体験でしたが、「これが数週間に及んだら・・・」と、それぞれに自分が実際に避難生活する時のことを想像していました。

その他、煙が充満した暗い教室から避難する煙体験、消防署の指導による初期消火訓練や応急救護訓練、仮設トイレ・発電機・ろ過器の操作・組立訓練など、知識だけでなく、体験として感じてもらえるように、連絡会スタッフが丁寧に説明していました。

 連絡会の大村副会長も、「資機材の操作などは、経験したことがないと、実際に使うときに焦ってしまう。訓練に参加しているのとしていないのとでは、いざという時の動き方が違ってくる。」と、日頃から訓練しておくことの大切さについて話してくださいました。

連絡会では、定期的に会合を開き、アイデアを出し合いながら訓練準備を進めてきました。当日も、スタッフは開始の30分前に集合し、小学校にある防災備蓄倉庫から資機材や食料を運び出し、各訓練ブースをセッティング。また、PTAスタッフは炊き出し担当として、ガスバーナーでお湯を沸かし、訓練時間中にアルファ米などの配給物一式を準備するなど裏方としてテキパキと動いていらっしゃいました。

「地域の身近な人が運営していると安心感もある。色んな人がいれば知恵もたくさん集まるし、人手は多いほど助かる。自分たちの活動を見て、興味を持ってくれる人たちが広がってくれると嬉しい。」と大村副会長。

 

災害が起きた際には、日頃の備えや地域のつながりによる「自助」、「共助」が大きな力を発揮します。みなさんも是非、ご家族で防災について話し合い、ぜひ避難拠点訓練や連絡会の活動に参加してみてください。
北町2丁目~3丁目のお住まいの方を対象とした北町中学校の避難拠点防災訓練は、11月17日(日)に開催予定です。