うめの木憩いの森を管理する「北西うめのき会」冬季剪定講習会

サークル

1月20日は、二十四節気の1つ大寒(だいかん)でした。こんな寒い中でも、まち歩きをしていると、頑張って咲いている梅の花をチラチラ見つけて、ふっと心が温かくなりますね。

北町の梅と言えば5丁目にある「うめのき憩いの森」。2,740㎡の園内には遅咲きの「白加賀」を中心に130本ほどの梅があり、2月中旬から3月上旬に見頃を迎えます。


これらの梅の木が、北町の住民ボランティア「北西うめのき会(以下「うめのき会」)」によって管理運営されていることはご存知ですか?

「うめのき会」の活動は、日曜日を中心に原則月3回ですが、1月は3週連続の土日で剪定作業を行います。このうち、1月12日(日)に開催された剪定講習会に伺いました。
雨が降りだしそうな寒い朝、集まったのは、会長の星野雅史さんをはじめメンバー10数人と、練馬区みどりのまちづくりセンターからの応援職員。講師を務めるのは、去年に引き続き、北町3丁目の造園業者(有)渡邊龍太郎商店の渡邊忠雄さんです。

 

渡邊さんは、脚立の使い方など、作業の安全について確認をした後に、実際の剪定説明に入っていきました。
この時期の梅の枝は、僅かに、葉になる芽と花になる芽の区別がつくようになっています。この園での剪定の特徴は、果樹園ということでなるべく花芽を残すこと。今後の枝の成長を予測しながら、風や光の通りが良くなるように絡んでごちゃごちゃしているところを切っていきます。

 

来園者が危険な越境した枝も剪定対象です。特に、太枝の切口付近から勢いよく伸びて花芽をつけない徒長枝(とちょうし)の剪定の見極めについては、メンバーから鋭い質問が挙がっていました。

一通りの説明の後は、園内での剪定作業。誰がどの木、どのエリアを担当するといったルールはありません。周囲の状況を見ながら、脚立に上がって剪定する人、切り枝を集めて整理する人に分かれてそれぞれ作業を進めていきました。

 

 

そんな中、メンバーに声を掛けながら園内を動き回って事務をされていたのが管理部長の近江京子さん。近江さんに「うめのき会」の活動について話を伺いました。

◆「北西(きたにし)うめのき会」について◆
・活動日(園内清掃・草刈り・生垣管理・剪定)
  第2・第4日曜日の9時~15時を中心に概ね月3回
・会員
  約30人(消防団や北町西小おやじの会をきっかけとする北町有志メンバー)
・入会金/年会費  無料
・主なイベント
  3月上旬 梅見会(会員限定)
5月上旬 小梅収穫祭(会員限定)
  6月上旬 梅の実収穫祭(一般販売あり)→6月下旬 総会
8月上旬 セミの羽化観察会(おやじの会と共催、子ども夏休みイベント)
 

イベントで特に賑わうのは、花見会ではなく・・・うめの恵みを地域の方々と楽しむ「うめの実収穫祭」です。メンバーが土曜日に収穫・選別・袋詰めした梅を、翌日曜日に地域の方々に1kg200円で販売します。昨年は、剪定の時期や方法を変えたことで収穫量が前年比2倍の500㎏にもなり、約80人に販売することができました。

 


 

園内の管理活動は通年で行う必要があることから、会のメンバーは随時募集しています。毎回、1日フルに参加できなくても構いません。継続して長く関わってくださる方を募集しています。
15年ほど前から参加しているメンバーの1人、高橋よし子さんは、「高い枝の剪定は体力的にできなくなったけれど、来られる間はまだまだ参加したい」とスタスタと木の下を歩いて切り枝を集めていました。
 
春に向けて気持ち新たに屋外での活動を何かを始めてみたい方、ぜひ「うめのき会」への入会も選択の1つにしていただけると幸いです!
皆さんも、剪定作業が報われる2月下旬の開花を楽しみになさってくださいね。

●「北西うめのき会」への問合せ
 会長 星野 bluefalcons17@docomo.ne.jp