こんにちは!ノースファミリー実行委員会です。
「しもねり・かわら版」第3号では、北町にある区立保育園の園庭開放の情報をご紹介しましたが、お読みいただけましたか?
区立保育園では、地域にお住まいの乳幼児の親子が参加できる地域交流行事を定期的に行っています。
今日は、北町第二保育園の地域交流行事の1つ「魚屋さんによるお魚解体の実演」の様子を紹介します。
取材のきっかけは、「かわら版」の紙面協力のお礼と挨拶に北町第二保育園を訪問したこと。
副園長先生から「子どもたちへの食育の一環で、園でお魚の解体を毎年やっているんです。保育園なのでマグロではなくカツオですが(笑)。昨年まで保育園にお魚を届けてくれていた魚屋さんが閉店したのですが、豊洲に勤めている息子さんが引き続きボランティアで来て、さばいてくださるんですよ。児童館や地域の方も見に来られますから、取材いかかがですか?」
保育園でカツオの解体という聞きなれない行事に、すぐにイメージが湧かなかったのですが、「保育園と地域との交流行事、しかもカツオの解体・・・もしかしたら新鮮なカツオの刺身が味見できるかも(笑)。」俄然、取材意欲が沸いてきました。
当日10時に園に伺うと、50㎝ほどのカツオが会場に運び込まれるところでした。会場の準備が整ったところで、3~5歳クラスの子どもたちが部屋に案内され、実演の始まりです。
さすが魚屋さん手際のよい包丁さばきでカツオが頭、心臓、卵、背びれなど、どんどん切り分けられて切り身になっていきました。しかも、部位を子どもたちに1つ1つ見せながらの軽妙な解説トークも忘れません。
北町第二保育園名物の「お魚の解体」は、食育を大切にする栄養士さん、調理さんの「子ども達に命の大切さを知ってもらいたい」と言う思いから、魚屋さんに相談し、4年前から解体の実演をお願いしています。
「まるごとの魚からさばいて食べる機会なんてあまりないと思うので、子どもたちにとって貴重な経験だと思っています。魚の命を頂いているということを実感してもらいたい。」と園長先生が取組への思いを話してくださいました。
園では、他にも魅力的な地域交流行事を企画していますので、ぜひチェックしてくださいね。
終始、子どもたちを飽きさせることなく解体を見せてくださった魚屋さん。どこかでお見かけしたことが…と思っていたら、実は、先日取材した消防団メンバーとして活躍されていた松本さんでした。
「出しゃばりなだけですよ」 と照れ笑いをしながらも、その優しい眼差しの奥からは、地域のためにできることがあれば取り組んでいきたいという思いが伝わってきました。
松本さんのように、地域の繋がりを豊かにしてくれる人たちが活躍しているところも、北町の魅力の1つですね。
お魚の解体に大満足の子どもたちは、すっかり松本さんの大ファンになった様子でした。様々な人との関わりや経験が子どもたちの生きる力に繋がるのだなと感じました